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そういう表現というのは古いよ、おじさん、と言われてもいいかと思って

桑田佳祐

 中学生のころに一時、憧れていて数年前から再び追いかけはじめた“推し”の40周年コンサートに行き、至福のひとときを過ごしてきました。

 これまでの歳月を思うとなかなか感慨深いものがありますし、ずっと第一線で輝き続けるスターは私たち中高年ファンにとって尊い存在だとあらためて感じます。

 ところで今日(6月25日)は1978年にサザンオールスターズがデビューした日で、こちらは44周年。今、コロナ禍やウクライナ侵攻など不安でいっぱいの世界に対して声を上げようと、桑田佳祐さんが同い年の佐野元春さん、世良公則さん、Charさん、野口五郎さんに呼びかけて共演が実現したチャリティーソングが注目されています。

 桑田さんは今週放送されたNHK『クローズアップ現代』のインタビューで、『時代遅れのRock’n Roll Band』の曲名や歌詞に込めた思いを語りました。

「時代遅れはわれわれの年齢のこともありますし。どうせ最先端じゃございません」と66歳の自分を客観視しつつ、媚びない姿勢と音楽家の覚悟を明らかにします。

 桑田さんが作るサザンの曲は刺激的で独創性にあふれ、日本語と英語を入り混ぜた言葉遊びなども魅力のひとつ。ですが、今回は《この頃「平和」という文字が 朧げに霞んで見えるんだ 意味さえ虚ろに響く》《No More No War》といった平和と愛を訴えるメッセージがどこまでもストレートな歌詞で表現されており、むしろ世代を超えて人々の心に響いているのではないでしょうか。(純)

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