自分の余命を詳しく知りたいなら

◎平均寿命はあてにならない!?

 よく勘違いされているのが、平均寿命と平均余命。令和元年に発表された女性の平均寿命は87・45歳。このときの平均寿命とは、令和元年に生まれた子どもが平均で何年生きられるかなのだ。

 では自分はあと何年くらい生きられるかを知るには何を見ればいいのか。もちろん、年齢だけでなく現在の健康状態にもよるが、自分と同じ年齢の人たちが、あと何年生きられるのかは厚生労働省が発表している平均余命(写真ページ参照)でわかる。

 0歳では平均寿命=平均余生なのだが、例えば、40歳女性が平均して何歳まで生きられるかは、現在の年齢40歳+余命48・11歳=88・11歳となり、この年齢までは生きられると、おおよその見当がつけられる。

◎スーパーでたくさんの荷物を同じ重さに振り分ける方法

 スーパーで買い物をして、2つの袋に同じくらいの重さに分けるには、さてどうしたらいいのか。

「これは数学でいう組み合わせ術。荷物を重い順に並べ、重いほうから順番に交互に袋に入れていく。その際、入れるときは軽いほうの袋に入れるのがコツですよ」

 こんな簡単な方法で、ぴったり同じ重さにならないまでも、少ない誤差でバランスよく振り分けることができるのだ。

 数学のこんな知恵、知っていると本当に役に立つ。

◎頭の中でササッと足し算、引き算ができるようになる

 暗算は得意だろうか。2ケタくらいはできるにしても3ケタ以上だと難しいが、スーパーで買い物しながら、いくらくらいかかるか足し算ができる。あるいは支払いのとき、いくら払えば、お釣りの小銭を少なくできるか引き算ができる。主婦ならこのくらいはササッとできるようになりたい。

●お釣りの計算が得意になる引き算とは

 1000-658の計算をやってみよう。繰り下がりが多くて、頭の中で計算するのはかなり面倒なのだが、引き算の速算には、各ケタの9から引いて、最後に一の位にだけ1を+という方法がある(写真ページの図1)。

足し算と引き算の速算

 この計算式は1000=999+1と考えるところがポイント。10000から引く場合も、10000=9999+1と考えればよいわけだ。

「引き算が素早くできれば、お釣りの小銭を増やさないようにすることもできるでしょう」

●買い物金額がすぐに計算できる足し算とは

 足し算の速算に挑戦してみよう。988+378の計算では、繰り上がりの計算をするよりも、988に12を足すと1000になることを利用したほうが簡単だ。(同・図2)

「速算の計算法はいくつもありますが、基本的な2例です。ぜひマスターしてください」