布川 松本さんの場合は、休まされていたんだよな。

松本 そうなの! 私は“とにかく休みをなくしてください。何でもやりますから”って。

布川 あの放送禁止用語の騒動で、何年間休まされた?

松本 2年間(笑)。これ以上休みたくない、って。だから、みなさんのように辞めることを考えたことは1度もなかった。

森尾 2年間休んでいて、それでも辞めることを考えないって偉いよね……。

松本 でも、唯ちゃんの4年は長いよね。

浅香 本当は1年くらい休みたいな、と思っていたんですけど、のんびりしすぎて。結果として4年半になってしまいました(笑)。

森尾 忙しかった反動だったの?

浅香 反動もあったと思います。すごく時間に縛られていましたから。

松本 『スケバン刑事』だったよね。

布川 ああ、東映ドラマの撮影は厳しいからね。

台本を読まない、セリフも覚えない

松本 でも、そうやって辞めることも考えたことがある芸能界で、今も活動を続けているわけじゃないですか。それはどうして?

布川敏和(撮影/佐藤靖彦)

布川 『シブがき隊』が解散する23歳くらいまで、ダラダラ過ごしていたんけど……。

森尾 あれだけ忙しかったんだから、ダラダラじゃないでしょ(笑)。

布川 まあ目いっぱい働かされて(笑)。で、もう限界だなと思ってみんなと話してね。解散してから26歳で結婚、27歳で子どもができて。そのときに“あ、ちょっとまじめにやらないといけない”って。

松本 家族ができたことが大きかったのね……。

布川 それまでは台本とかも読まなかったし、セリフも覚えていかなかったり(笑)。そんなアバウトな人間でも、子どもができると、ちゃんとやらなきゃ、って考えるんだなと思いましたよ。