留年や中退も…仕事と学業のバランスに悩み

浅香 『シブがき隊』が解散した布川さんの23歳と同じ年に、私も休業して、27歳で復帰しているんですよ。

布川 おお、そうだ。同じタイミングだね。

森尾 唯ちゃんは何がきっかけで復帰したの?

浅香 ファンの人たちが『浅香唯新聞』というのを作ってくれて、浅香唯を忘れないようにしよう、ってずっとやってくれていたんです。

松本 熱烈なファンがいてくれたんだね。

浅香唯(撮影/佐藤靖彦)

浅香 本当にありがたいです。あと、芸能界から離れている間に、初めて気がついたことがたくさんあって。テレビを見る側になって、私を支えてくれていたスタッフさんの力とか、芸能界や芸能人の存在の大きさが、すごいなって思えて。

森尾 出演する側ではなく、見る側になって気がついたんだ。それって誰の番組?

浅香 テレビを見ることで励まされたり、楽しませてもらえたり。見る人に笑顔を届けることを目指したいと思ったのが、お笑いの方がきっかけだったんですけど、言っていいのかな……。『アンジャッシュ』さん(笑)。

布川 タイムリーだね(笑)。『アンジャッシュ』は面白いもんね。

浅香 笑うことですごいエネルギーをもらえる、って。その気持ちとファンの後押しで復帰しました。由美さんは20歳でやめようと思っていたとお話ししてましたけど……。

森尾 私はそう思っていたんだけど、高校を留年して20歳になってしまい……。

浅香 そうだ! 明中(明治大学付属中野高校)で由美さん先輩でしたけど、当時、“由美さんが迫ってくる”って(笑)。

森尾 そうなの。私だけ止まっているから、みんな追い越していくの(涙)。

布川 俺も同じ学校で丸4年通ったけど、もうヤバイと思って中退したからね。

浅香 学校はけっこう厳しかったですよね。

森尾 学年が上がれないんだもの。事務所の社長に学業を優先させてもらって、21歳になる年に卒業できたの。その恩返しをしなきゃいけないな、って思って働いているうちに結婚して。そうしたらまた恩返ししなきゃって……(笑)。