それだけ忙しくても、当時はみなさん思春期の10代。周りを見れば美男美女が―。今は“恋愛禁止”を掲げているアイドルたちがいるが、当時の恋愛事情はどうだった?
布川 俺らの時代も、それは暗黙の了解であったよね。彼女がいます、とは公言できなかったし。
森尾 当然のこととしてあったよね。
布川 俺、当時のことで話せないことのほうが多いな。今話している雑誌が『週刊女性』だから(笑)、大変なことになっちゃう。みんなはないの?
森尾 私は全然ない。
松本 いま思い返しているけど……。男子との交流なんてまったくない。
布川 あれ? ヒデちゃん(中山秀征)とさ……(笑)。
松本 あ、そうだ! ヒデちゃんとは一緒にお風呂に入った。
森尾 えぇ~!? やることが違いすぎる(笑)。
松本 私、地方出身のタレントが高校を卒業するまで入れる事務所の寮にいたんです。そこには河合その子ちゃんとか中山ヒデちゃんもいて。
浅香 その寮でお風呂に一緒に入ったんですか?
松本 うん。
森尾 なんでそういうことになるのよ(笑)。
松本 私から“アイドル崩れのバイ菌が感染る”って。女湯の鍵を閉められちゃったことがあったの(笑)。
森尾 えー……、かわいそう……。
布川 それで男湯に入ったんだ。
松本 うん。先にヒデちゃんがいて。“一緒にいい?”みたいな。
森尾 ふたりとも、なんだかなぁ(笑)。
松本 あとさ、布川さんも1回、寮を抜け出して一緒に遊んだことあったよね。
布川 そんなことあったな。うちのマネージャーの家でね。
松本 いま思えば健全だよね。遊ぶといっても若い子ふたりで会うというわけではなく、大人たちがちゃんと守ってくれていたというか。
布川 そうそう。俺ら普通に遊べなかったからね。だからさ、水泳大会の収録のときも、前乗りしてさ。フジテレビのスタッフの部屋に集まって、みんなで遊んだりね。
森尾 私、誰からも声かけられなかったよ、前乗りしても。
布川 え、本当!? おかしいな。
松本 あの日はみんな修学旅行状態だったよね。でも唯ちゃんも出演していたよね?
浅香 私たちの代って、基本、前乗りとかできなかった。
森尾 そうなの?
浅香 たぶん、前乗りするとロクなことがないからということなんでしょうけど……。
松本 それは先輩たちで何かがあったからなのかな(笑)。
浅香 あと事務所から“できるだけ個人的な情報を話すな”とか言われてましたし。それは男性に対してだけじゃなく、女性に対しても同じ。アイドルって仲よくなる機会がないんだな、って思っていました。
松本・森尾 へぇー……。