布川 でも、フジテレビの控室って大部屋じゃなかった? そこで話したりとか……。
浅香 パーテーションで仕切ってありましたね。
松本 スタッフのガードが固かったんだね。
浅香 トイレもひとりでは行けなかったし。当時はそういうものだと思っていましたけどね。
布川 歌番組の生放送中くらいしか、女子に近づけなかったよね。だから、みんな生放送中に電話番号渡したりするの(笑)。
森尾 あのときって、すごい瞬発力あったよね。番号聞いたら、パッて覚えられた。
松本 今は電話番号、覚えられないなぁ(笑)。
布川 あのね、俺の知っている中で、電話番号覚えるのが得意なのは田原俊彦。
松本 トシちゃん!?
布川 合宿所にいたとき、トシちゃんの部屋で電話借りて女の子と話していたんですよ。その電話をかける指の動きを見ていて覚えて、あとでその子に“田原俊彦です”って電話するの(笑)。
森尾 すごい……。
布川 本当にあの人はマメだよ、マメ(笑)。
30年以上、芸能界という華やかな世界でファンを魅了してきた4人。もし“あのとき”に戻れるなら、またアイドルを選ぶ? の問いかけには―。
森尾 これまでの経験を持ったまま戻れるなら、やりたいかな。今なら大人の顔色をうかがわずにいろんなことを落ち着いて考えられると思う。
布川 面白いだろうね。今の感覚で『シブがき隊』やれたら、すごい楽しいと思う。当時はわけわからず突っ走っていた子どもだったから。
浅香 私は違うことをやるかも。アイドルではなく……お笑いのほうに(笑)。
布川・松本・森尾 『アンジャッシュ』だ(笑)!
浅香 アイドルも素晴らしいけど、お笑いって直接笑顔を届けられるじゃないですか。
松本 私は絶対にアイドルとしてまたデビューしたいです。もう今度は、そそのかされても言ってはいけないことを言いません(笑)。もう2度とアイドル人生を踏みはずしたくないですね。
布川 今度のコンサートはテレビじゃないから、俺、言わせようと思ってるんだけど。お客さんも待っているよ(笑)。
森尾・松本・浅香 絶対にやめてー(笑)。
(取材・文/蒔田稔)
(週刊女性2021年1月19・26日号掲載)