トップ選手はこんなにも貪欲なのか。そのバッティング技術のすごみと隙のない構えは脳裏に刻まれているが、3割を打っても満足せずに残りの7割に目を向けているとは……。

 松井は「野球というスポーツは3割を打てば一流選手になります。つまり、一流選手でも残りの7割は凡打しているわけです」などと述べて、結果を残せなかった打席を分析していたという。

 失敗を反省することは楽しいことではないのに。松井はどれほど実績を積みあげても偉ぶらず、ファンサービスにも手を抜かなかった。(W)