元内閣総理大臣・原敬氏の「座右の銘」。

 仏教用語で「徳を積み他者に尽くして見返りを求めない」という意味だそうです。

 華族の出身ではなく、爵位を持たない初の首相だった原氏。彼がこの言葉を好んで揮毫(きごう)したという話も伝わります。    

 つい先日、衆議院議員選挙が終わりました。国会議員の何人がこんな「志」を持っているのでしょうか? 選挙期間中は「国民に尽くす」と大きな声で訴えていた候補者がその後、私利私欲に走った例をいくつも見てきました。その繰り返しで選挙に行かなくなった人もいるでしょう。

 それでも私は選挙に行っています。「私たちの1票が…」などというのではなく、通っていた小学校の体育館で行われるあの雰囲気が、なんとなく好きなんです。(文)