今では俳優・ミュージシャンとして大人気の星野源ですが、駆け出しだった20代は悩みの中にいたというのは有名な話です。

 演技、音楽以外にも「文章を書きたい」という憧れがあったものの、周囲の人からは「星野くんに文章の才能はないと思うよ」と言われ続けてきたそう。それでも「好きだから」という気持ちで書き続け、自ら雑誌社に売り込みをかけていたといいます。その後、コラム連載は実現。エッセイ集の『そして生活はつづく』『働く男』(ともに文春文庫)などは大ヒットとなりました。

 人からどう評価されても、やり続ける。好きだから、諦めない。

 大半の人が途中で諦めてしまう状況であっても、そこを突き抜けて道を作り、成功を手に入れる“執念”こそが、彼の魅力の1つだと思います。(知)