日本では1995年2月に公開された同作は、バス停のベンチでの会話から始まる。

 知的障害のある主人公フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス演)は大人になっても純粋無垢。居合わせた女性にチョコレートを勧め、母親がいつも言っていたというこの言葉を伝えて自らの半生を振り返っていく。

 足が悪く、いじめっ子から逃げていたら、超人的な脚力を持っていることに気づいてアメリカンフットボールのスター選手に上り詰めたことや、亡き戦友と約束したエビ漁の起業をきっかけに大もうけしたことなど。運命に逆らわず、無欲に、一生懸命に生きた先にはドラマチックな出来事が待っていた。

 どんなチョコレートが箱に入っているかは自分次第なのかもしれない。(W)