含蓄のある言葉です。日本はもちろん、世界中に利用者がいるトヨタの自動車。

 かくいうわが家も、初めての自家用車はトヨタのカローラでした。買ったばかりのころは、休日のたびに父の洗車を手伝ったものです。

 さて、ユーザーが多いのならば、相対的にクレームなども多くなるのが世の常。車は庶民にとっては大きな買い物です。色々な「困難」があったはず。その苦くつらい経験から、この言葉が生まれたのではないかと思うのです。結局は「誠意」だね、と。

 それが顧客からの強いやクレームや取引先とのトラブルであったとしても、都度「誠意」を持ってことに当たれば、乗り越えられる。

 先ごろ亡くなったアメリカの元国務長官コリン・パウエルさんは、「成功に秘訣などない。それはただ、準備と努力。失敗から学ぶこと。そして、誠実さと粘り強さの結果でしかない」という言葉を遺していますが、国や立場、そして時代が違っても、「誠意」「誠実」は無敵なんですね。(文)