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ボクの名前はくまモンだモン!熊本県の営業部長兼しあわせ部長として、ハッピーとサプライズを全国のみなさんにお届けするモン!このコーナーでは、思いをつづってみたり、ボクが参加したイベントをレポートしたり、お宝写真を大放出したり・・・いろんな試みを展開していく予定だモン。ボクの新しい一面を知ってもらえるきっかけになったらうれしかモン☆
 

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10年間追い続けてきたライターが語る、ほかのキャラにはない「くまモンの魅力」

SNSでの感想
くまモンの公式Twitterのフォロワーが80万人を超えていることからも、人気の高さがうかがえる 撮影:亀山早苗
目次
  • “黒い子”にハートを撃ち抜かれ、早10年
  • みんなを虜にする「迫真の演技」
  • くまモンが全力で走り続けるワケ

 くまモンが好きだと言うと(言わなくても持ち物を見ればそれとわかるのだが)、「どこがいいの? ほかのキャラと何が違うの?」と聞かれることが多い。

 ああ見えて俊敏だし、しゃべらないけどコミュニケーション能力が抜群だし、見た目からして癒やされる、かわいいけどやんちゃなところもあるし、何に対しても全力でがんばるし、いつだって自分の役割をわかっていて、期待以上のパフォーマンスをする。そうやって熱意を込めて説明するのだが、やはり、実際にくまモン本人と会ったことのない人に彼の魅力を説明するのはむずかしい。そして、どんなに言葉を尽くしても、くまモンの魅力を伝えられないような気がする。

“黒い子”にハートを撃ち抜かれ、早10年

 くまモンに偶然出会ったのは、ある取材で訪れていた熊本市内だ。その数か月前、くまモンが2011年の「ゆるキャラ(R)グランプリ」で優勝したニュースは知っていたが、キャラクターに一度も心引かれたことのない私は、空港にたくさんあったくまモンの看板やポスターにも「へえ、これがくまモンか」と思うだけだった。

 ところが、取材を終えた翌日午後、熊本ラーメンを堪能して店の外へ出ると、なにやらパレードが行われており、その列の合間を“黒い子”が俊足を飛ばして駆け回っていた。平日の昼間、それほど人もいなかったので、ぼうっと突っ立って見ていると、その“黒い子”は走ってきてピタリと私の前で止まり、手を出した丸い顔に丸い目、真っ赤なほっぺがほほえましく、「この子がくまモンね」と思いながら手を出すと、彼は両手でぎゅっと私の手を握った。その瞬間、電気が走った。一目惚れだった。

 それからもうじき10年、飽きもせず追いかけているのが、われながら不思議だ。それだけ彼の魅力は多岐にわたり、常に進化しているのだと思う。

 例えば、こんなことがあった。東京で「牛深ハイヤ(うしぶかはいや)」という、伝統的な踊りを見せるイベントが開かれたときのことだ。熊本県天草市の牛深ハイヤは、江戸時代後期、牛深港が交通の要衝として栄えていたころ、船乗りたちの間で流行した歌と踊りだ。威勢のいい曲もあれば、船乗りの身を案じる切ない女踊りもある。

 くまモンはステージの後方で「東京牛深ハイヤの会」の幟(のぼり)を持って調子をとっている。そのうち踊りたくなってきたのだろう。くまモンはハイヤのうまい踊り手だ。ときには何かが乗り移ったかのように踊りまくる。だからこそ、身体がうずうずしているのが手に取るようにわかった。だが、幟をどうしたらいいかわからず、キョロキョロしている。

 ステージでは曲が変わりながら踊りが続いており、幟を受け取ってくれる人がいない。そうっと後方に置くこともできるのに、彼はそうしなかった。幟を持ったまま、身体全体でリズムに乗った。気づいたスタッフが幟を受け取ってくれると、ステージの真ん中に飛び出してきて弾けたように踊り始めた。ハイヤの会にとって大事な幟を地べたに置くことは、どうしてもできなかったに違いない。その思慮の深さ、律義さに心を動かされた。

元気よく「牛深ハイヤ」を踊るくまモンの姿に、観客はみんな釘づけ 撮影:亀山早苗

 彼の律義さは、いつでもどこでも深々としたお辞儀をすることにも表れている。あんなお辞儀をされたら、誰でも一発で虜(とりこ)になる。

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