20世紀におけるセクシー女優No.1と言っても過言ではないマリリン・モンロー様のお言葉で有名なのは、「ベッドで私が何を身にまとうかって? シャネルの5番に決まってるでしょ」かもしれません。

 “シャネルの5番”とは、同ブランドで大人気の香水『シャネル N°5』のこと。男性を誘う香りともいわれる「イランイラン」が入ったN°5、テスターを嗅がせてもらったことがありますが、女性でもクラッとしてしまうような、絶妙に官能的ないい香りでした。

「いや、うん。これがモンロー様からフワっと香ってきたら、誰でもイチコロでしょうよ。私もあんなグラマラスなスタイルに金髪、赤い口紅が似合う美女だったら、人生イージーモードだろうになあ……」

 しかし、モンロー様は、こんなツマラナイことを考えてしまう私を一蹴するような名言も残されておりました。それが、冒頭でご紹介したひと言。

 彼女の凛とした瞳と華やかな笑顔は、この精神が根底にあったからこそ、ひときわ輝いて見えたのではないでしょうか。

「もうちょっと鼻が高かったら・・・」「あの子のように、人気者になれたら・・・」「アイドルみたいなスタイルに生まれてきていたら・・・」と、私たちはどうしようもないことでも他人と自分を比べたり、他人をうらやんでしまいがちです。

 でも、「自分は自分、人は人。ありのままの私がスバラシイ!」そう思って、自分をちゃんと認めてあげられている人って、ハッピーオーラが出ているし、結果的に、人にも愛されていますよね。モンロー様の一言で、ハッとさせられました。

 誰かに憧れたり、周囲を尊敬することが自分の肥やしになることも、もちろんあるでしょう。けれど、どんなときも自分を殺すこと、偽ることなく、「もっと素敵な私になること」を念頭において生きていきたいな、と思います。目指せ、自分史上最高の、イイ女!(横)