海野つなみ先生の漫画が原作で、2016年にTBS系で放送されて大ヒットしたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』。

 主人公の20代女子・みくりは大学院卒ながらも就職先が決まらず派遣で働いていましたが、派遣切りに遭い無職に。お金を稼ぐため、みくりは津崎という独身をこじらせた30代男性のもとで家事代行の仕事を行うことに。二人は「雇用主と従業員という形での契約結婚」をすることで、ウィンウィンの関係を維持しようとする……というストーリーです。

 タイトルとなっている言葉はハンガリーのことわざで「逃げることは恥ずかしいことではなく、逆にそれが最善の解決策になることがある」、また「自分の戦う場所を選べ」という意味だといいます。みくりは就職から「逃げる」形で契約結婚しましたが、津崎とはその後、不器用なラブストーリーを繰り広げ、仲睦まじい夫婦に。まさに「最善の解決策」となったラストに視聴者はキュンキュンしたのでした。

 長い人生、逃げることは決して悪いことばかりじゃないですね。(知)