「お笑い怪獣」こと明石家さんまのコトバ。仲間や後輩からいつ寝ているのかと評判になるくらい寝ている姿を他人に見せないことでも有名。どこまでも「芸人」である彼のコトバには驚き、感心するものが多い。

 ある夜、大阪で信号待ちしているときに酔っ払いからお尻を蹴られたという。さんまは振り向きざまに「ナイスキック!」と返したとの逸話もある。酔っ払いもバツが悪かったのではないかと思う。私は、後ろから不意に蹴られて、そんな返しができる人物を他に知らない。彼は一言で笑わせられるし、黙らすこともできるのだ。

 今回紹介したコトバは、おそらく後輩からの質問に答えたものだろう。決して重くなく耳に入ってくる。それもまた彼の魅力だと思う。(文)