『M-1グランプリ2021』で17代目王者に輝いた錦鯉。バカバカしいボケを繰り出す長谷川雅紀(50歳)、平熱でいて鋭いツッコミの渡辺隆(43歳)という史上最年長コンビが優勝し、二人が抱き合って号泣したシーンでは、Twitterが歓喜のコメントで溢れました。

 それぞれ20代から芸人の道を歩むも、日の目を見ることなくくすぶり続けていた二人。それでも諦めず、長谷川が50歳でやっと手に入れた栄冠に、多くの人が勇気づけられたのではないでしょうか。

 優勝直後の会見で長谷川は、「僕が、何事もスタートが遅いんですよね。自分のせいでズレてズレて、時間がかかっちゃったと思う」と振り返りながら、ダウンタウン・松本人志の「魂は歳をとらない」という言葉が大好きだと言います。

「おっさんだからとか、若造だからとか、いろいろ言い訳があるじゃないですか。そういうことじゃなくて、頑張ろうという気持ちで。50歳超えても、身体が動かなくなったら、言葉で補いながらやっていきたい」

 と語る彼の瞳は少年のようでした。たとえ器は衰えても、魂はピカピカのまま。私もそんなふうにいれたらいいなと思います。これからの錦鯉の漫才も楽しみです!(知)