Netflixで配信されるや否や、一大ブームを巻き起こした大ヒット韓国ドラマ『愛の不時着』。私も昨年の秋に、軽い気持ちで見始めたら止まらなくなり、2日間ほぼ徹夜で一気見するほどハマってしまいました。

 物語は、北朝鮮の兵士リ・ジョンヒョクと、韓国の令嬢で実業家のユン・セリ、そしてリ・ジョンヒョクの婚約者のソ・ダン、“謎の男”ク・スンジュンの4人を中心に展開。
 
 内容を詳しく語り出すと1万字をゆうに超えてしまうため割愛しますが、この作品のなかで、私が忘れられないセリフのひとつが、冒頭の一言です。

 この言葉は、停電で乗っていた電車が止まってしまい、荒野で暖をとるセリとジョンヒョクが交わす会話のなかに登場します。「思い描いていたことと違ったら悲しくなるから、将来のことは考えない」と話すジョンヒョクに対し、セリは次のように続けました。

「インドではこう言う。“間違えて乗った電車が時には目的地に運んでくれる”。私もそうだった。私の人生は乗り間違いの連続。だから一度は途中で全て投げ出したくて、どこにも行きたくなくて、飛び降りようとした。

 でも、今の私を見て。とんでもない乗り間違いで、なんと38度線を越えちゃった。でもね、思い通りにいかなくても将来を考えてみて。私は、私が去ったあとも、あなたには幸せでいて欲しい。どんな電車に乗っても必ず目的地に着いてほしい」

 いやあ、大拍手。いい女は言うことも格別だなあと、ジーンとしながら観ていました。この日の会話を機に、2人の距離はだんだん縮まっていきますし、このことわざは、壮大なラブストーリーの骨子となっています

 ほかにも名言が散りばめられているので、まだ観たことがない方は、ぜひ登場人物のセリフにも注目しながら鑑賞してみてください♪(横)