自国開催の98年長野オリンピック以降、男子は五輪から遠ざかっているが、女子は北京五輪で3大会連続出場となりメダル獲得も夢ではない。

 氷上の格闘技といわれるほど激しい競技で、愛称“スマイルジャパン”のゴールを守るのが藤本那菜選手。五輪出場は3回目で、2015年には北米女子プロリーグNWHLのニューヨーク・リベターズでプレー。世界トップクラスのキーパーだ。

 昨年末、新聞社の取材でキーパーのやりがいについて「チームの勝敗を左右するポジション」と話し、記者からミスが目立つポジションともいわれるが……と突っ込まれて答えたのがこの言葉だった。

 脚光を浴びる花形ポジションではなくとも、チームの勝利にその活躍は欠かせない。さまざまな世界で縁の下の力持ち的なポジションはあり、その醍醐味(だいごみ)を見事に表現した。ファンから“氷上の壇蜜”とも呼ばれる美貌の藤本選手がシュートを止める場面をたくさん観たい。(W)