ここでお詫びしなければなりません。恥ずかしながら、私は編集者にも関わらず、今まで「敷居が高い」という表現を誤用していました……。

「敷居が高くてあの料亭には入れない」など、自分にとって高級だったり、上品だったりして入りにくい、近寄りにくいという意味だと思い込んでいましたが、文化庁が「国語に関する世論調査」でこの言葉を取り上げるほど、本来の意味とは違った使い方なのだそうです。

『大辞林第3版』によると、「敷居が高い」は「不義理・不面目なことがあって、その人の家に行きにくい」という意味とのこと。

 上述した平成20年度の世論調査で、「あそこは敷居が高い。」という例文を挙げて「敷居が高い」の意味を尋ねたところ、「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」と答えた人は42.1%。「高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい」と答えた人は45.6%。勘違いしていたのは私だけではない! と少し安心しました(安心するな)。後者の意味が強まったことで、「敷居が低い」という表現もよく使われるようになったようです。

「今の私には、編集部は敷居が高い……」

 もともとの意味を理解したところで、弱音が。さあ、明日からまた言葉の勉強、勉強!!(知)