学歴や資格、名誉ある賞など、人が人を見るときにはその人が「得たもの」にばかり目が行ってしまいます。今の厳しい時代、私を含めて何かを得ることに必死で、人に与えること、と言うのは後回しになっているなと、この言葉に触れて感じました。アインシュタインは「他人のために尽くす人生こそ、価値ある人生だ」という言葉も残しています。

 尽くす、というと一気に重苦しくなってしまいますが……。寄付やボランティアなど物理的なことでなくても、「あの人は笑顔が絶えないので、接していてなごむなぁ」など、コミュニケーションの上でも“よい感じを与える”ということはできるのかな、と思います。つい、自分のことにこだわってしまうことが多いので、小さいことでも家族や周りの人のために何かする、ということを忘れないようにしたいなと思うこのごろです。(知)