私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひとことでは訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘を受けたり、気に入っていることばを紹介させていただくシリーズ、第3弾。

「JAYUS」は、インドネシア語で、「逆に笑うしかないくらいじつは笑えない、ひどいジョーク」を指します。

 こんなことばが存在するとは、驚きです。でも、生活していると、人を馬鹿にしているとしか思えない不愉快なジョークや、明らかにタイミングを外していたり、オチがなさすぎて反応に困ったりする発言に出会うとき、ありますよね。

 そんなときは、スンッと心を閉ざしてしまうまえに、「あーきたきた、これ完全にJAYUSやな、ドンマイ」と心のなかで唱え、寛大な態度で相手と接してあげましょう。(横)