私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘や衝撃を受けた、お気に入りのことばを紹介させていただくシリーズ、第7弾。

「KILIG」とは、タガログ語で「おなかの中に蝶が舞っている気分」という意味の名詞です。たいてい、ロマンチックなことや、すてきなことが起きたときに感じるものだそうです。

 私、単純かつミーハーな人間なので、KILIG状態になること、よくあります。蝶々がひらひらと舞うたび、顔はほころび、足取りは軽く、なんなら空をも飛べそうな高揚感に包まれるので、周囲から見たら、ちょっと“アブナイ人”に映るでしょう。

 とはいえ、自分は幸せ200%状態なので、周りの目などお構いなし。ただ、KIRIG中に送ったLINEやメールって、たいてい、後から読み返すと、顔から火が出るほど恥ずかしかったりするんですよね。「なんだこの異常なテンションの高さは……」「いや、ハートの絵文字、無駄に使いすぎやろ」みたいな。そんなときは言い訳するより、相手にもKILIG状態に陥ってもらえたら、いちばんうまく収まるのですが……☆★♪↑↑↑(横)