不平、不満、嫉妬。そんな感情を持つことがダメなことだとは思いませんが、それだけに支配されると、うまく行っているように見える人を妬んだり、被害者意識が強まって攻撃的になったりしてしまいます。さらに「なんで私は……」「どうせ私なんて……」と自分を卑下したくなる。

 目に見える不幸に見舞われたわけではないのに、私も最近、こんな調子になりかけたのですが、「なんかいつもこんなループ辿ってない?」とはたと気づきました。それより、今食べてる食事おいしいー! とか、ふかふかの布団が気持ちいいー! という小さな楽しみや快感に目を向けたほうがよっぽど有益じゃないか。と当たり前のことを再認識しました。

 今回の言葉は、紀元前6世紀に生きた寓話作家・イソップが残したもの。2600年以上経っても人間って変わらないんだ! と思うと、その愚かさになんだか笑えてきます。(知)