私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘や衝撃を受けた、お気に入りのことばを紹介させていただくシリーズ、第12弾。

 今回紹介する「SZIMPATIKUS」は、ハンガリー語の形容詞。「誰かと初めて出会って、直感的にその人がいい人だと感じるとき、その人はSZIMPATIKUSだ、と表現する」そうです。

 本能に近い部分で、なぜか惹かれる人っていますよね。出会ったばかりの人が、どうしてだか、とにかく素敵な人だということがわかる。そして、最近、新居探しに奔走している私としては、これって家に対しても同じだなあと感じるのです。

 更新日が刻一刻と近づいてきて、「まあ、悪くはないけど・・・」くらいの物件で妥協しそうになっている自分がいましたが、目が覚めました。日々のしあわせな暮らしのために、SZIMPATIKUSなお部屋と出会えるまで、諦めずに探し続けようと思います。(横)