世界のことわざシリーズです。

 ホラー映画のタイトルのような背筋が凍る一言ですが、実はペルシア語のことわざです。

 意味はおぞましいものではなく、家族やごく親しい友人など、愛し合っている者同士で使われる「あなたのためなら、何でもする」「心から愛している」「食べてしまいたいくらい、愛している」という愛情表現の言葉だそう。

 ペルシア語圏の人たちは、かなり愛情深いのかなぁと想像が膨らみます。とはいえ、面と向かって言われたら、よもや相手は後ろ手に包丁でも握っているんでは……!? と思ってしまいますよね。(知)

*出典: 『誰も知らない世界のことわざ』エラ・フランシス・サンダース=著/前田まゆみ=訳(創元社)