言わずと知れた将棋界の天才、羽生善治さん。25歳で将棋界の全7つのタイトルを独占し、史上初の七冠王を達成。47歳の時に史上初の合計8つの永世称号を保持するなど、記録を塗り替え続けてきました。不利な状況を終盤で鮮やかに覆す妙手は「羽生マジック」と呼ばれています。
私は将棋が詳しくないですし、勝負師の世界もわかりませんが、羽生さんのこの言葉には膝を打ちました。勝負事以外でも、何か決断する時に頼りになるのは直感だと思うからです。大概、自分自身でピンとこない選択をするとうまくいかなかったり、後悔するというケースが多いように感じます。そしてその直感を磨くのは「経験」だと羽生さんは言います。あらゆる体験を通して、人や物事をよく見ることは、自分の直感を養っていくことにつながるのだと思います。そう思うと、歳を重ねることも、とても大きな財産だということに気づきます。(知)