私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘や衝撃を受けた、お気に入りのことばを紹介させていただくシリーズ、第16弾。

「SAMAR」は抜群に好きなアラビア語のひとつで、「日が暮れたあと遅くまで夜更かしして、友達と楽しく過ごすこと」という意味の名詞です。

 こういうひとときって、本当に至福。特に大学生のときは、翌日の朝練や授業のことなんて忘れて、ダラダラと人生について語ったり、ほろ酔いでフワフワしながら深夜の国道を散歩したり、ノリとテンションで見始めた映画がアタリで感傷にひたったり・・・。

 無駄なように見えても、あの時の時間が元気の源だったし、今の私を形成してくれているなと思います。社会人になってから、どうしても仕事に忙殺される日々が増えてしまいましたが、大事な仲間との「サマル」、今後も取り入れて“ガス抜き”していきたいです。(横)