自分で原稿を書く機会が減りました。スタッフの原稿を確認することが多いのですが、いつもふと、漢字の使い方に迷うことがあります。久しぶりに自分で原稿を書くときにも同じように迷う漢字があります。

「聴く」「聞く」もそのひとつ。ほかにも「伺う」「窺う」もその都度、どっちだっけ? と辞書を引きます。いい加減、覚えないと、と思っているのですがねぇ〜。

 さて、「聞と聴」問題ですが、一般的に「他人の意見を聞く」「噂を聞く」と「聞」は広く使われます。一方の「聴」は「音楽を聴く」「講演を聴く」などと少し積極的に「きく」時に使うのです。つまり、「きく」人の姿勢によって使い分けるということ。

 もちろん講演だって、つまらなければ、ただ「聞いている」人もいるでしょうが、そこはまあ考えないで「講演」や「音楽」などは「聴く」という前提のようです。(文)