5月5日は「端午の節句」、こどもの日でした。菖蒲湯に入った方もいるのではないでしょうか? 近所の銭湯には「菖蒲湯」と短冊が、かけられていました。なかなか風流な光景です。

 さて、紹介した六日の菖蒲(むいかのあやめ)というのは5日の端午の節句に1日間に合わない=時を逃して役に立たないことを言います。

 十日の菊(とうかのきく)は、9月9日の菊の節句に1日遅れ、ということで同じ意味です。

 私が入社したウン十年前、職場で「〇〇君、それでは六日の菖蒲だよ」と普通に使っている上司がいました。その方は、特段、粋な人ではありませんでしたが、自然に口から出ているのを聞いて、なぜだか「昭和の会話」だと思ったことを覚えています。(文)