聞いたことあります? これは、美人を形容する言葉だそう。

 立っている姿は、植物の芍薬のように「スラッと」している。これは、芍薬の花を見るとまっすぐ伸びた茎にどことなく凛とした佇まいを感じさせて、納得です。

 ただ、「座れば牡丹」と「歩く姿は百合の花」あたりは少々、怪しいように感じませんか?
 語呂合わせで作ったのか? 「牡丹」と座っている女性がなかなかマッチしません(あくまで個人の感想です)し、歩く姿に関しても「百合の花」って?

 と、ここまで書き進みながらまぁ、百合の花の風に揺れる様子が、和服(時代的に和装の女性を前提にした言葉でしょう)の女性の楚々と歩く姿に遠からず似ているのか? と思えてきました。和室で正座か横座りしている女性の姿が「牡丹」なのでしょうか? 時代背景を含めて皆さんも想像してみてください。(文)