今は「どこで油を売っていたんだ!」と注意することもなさそうですが、この言葉自体はみなさんご存知かと思います。平たくいえば、「どこでサボっていたの?」との意味です。ではなぜ、「油を売ること」=「サボる」となるのでしょう?

 ここでいう油って「髪油」のことだそう。江戸時代に女性が髪につける油を売る商人たちは、女性相手に世間話をしながら売っていたそうで、そこから無駄話をし、サボっているという意味合いになったみたいです(諸説あります)。

 一方で最近は「雑談力」という言葉もあるとか。さまざまな会社で、いかに雑談できるかが課題だということです。雑談の中から新しいビジネスが生まれるとか。

 コロナもあってリモートも増えた昨今、顔を合わせて雑談するのもひと苦労。仕事で直接会うのもままならないなら、油を売るのも難しい世の中になりました。(文)