最近よく聞かれる「メンタルが強い/弱い」「自己肯定感」という言葉。SNSやネット掲示板の意見を見ていると、「メンタルが強い」「自己肯定感が高い」という言葉が「面の皮が厚い」と同じくらい皮肉をこめて使われることが多いように思います。それだけ傷つきやすい、メンタルが弱い人が増えているのでしょうか。

 私も胸を張って「メンタル強いです!」とは言えないですし、さまざまな人の意見や生き方に左右されてしまい、強い心を持つことが難しいなと実感します。でも、自分らしく楽しく生きていくためには、周りの意見を気にしない「メンタルの強さ」は不可欠な要素だと思います。

 そんなことを考えていた時、四文字熟語の「外柔内剛」を思い出しました。「外見は穏やかそうだが、心の中には強い意志を持っている」という意味です。他人をむやみに傷つけないように対応はソフトに、メンタルは強くあれたら、この令和の窮屈な世も華麗に渡っていける気がします。(知)