私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘や衝撃を受けた、お気に入りのことばを紹介させていただくシリーズ第21弾。
「PORONKUSEMA」は、「トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離」を表す名詞です。フィンランドだからこそ生まれたことばなのだろうなあ・・・としみじみ。
日本人からすると、距離を表すにしては、かなり曖昧ではっきりしないかもしれません。でも、トナカイのいる地方からすると、とても便利な言い回しだそう。
ちなみに、PORONKUSEMAって、何キロくらいだと思いますか?
正解は、約7.5キロ。さすがはトナカイ、1キロ弱歩いただけでもヘロってしまう人間、もとい、私とは大違いで、頼もしいです。(横)