「夜這い」とは夜、男性が好きな女性のもとへ隠れて会いに行くこと。高校時代、『源氏物語』で光源氏が女性の寝所を訪ねていく夜這いシーンに衝撃を受けたものですが、夜這いの風習は昭和20年代頃まで地方に残っていたという記録もあるそうで、昔の日本人は奔放だったのだなぁと思います。

「夜這い星」とは流れ星の別名で、清少納言の『枕草子』にも「よばひぼし」と登場する表現です。恋しいと思い続けた結果、魂が身体から抜け出し、好きな人のところへ会いに行く姿を流れ星にたとえて、「夜這い星」と言ったのだそうです。ピュアな思いとツヤっぽい言葉が融合した雅な言葉ですね。(知)