私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)。タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界のユニークな単語たちが紹介されている本書に掲載されていることばのなかから、私が特に感銘や衝撃を受けた、お気に入りのことばを紹介させていただくシリーズ第22弾。

「MURR-MA」はワギマン語で、「足だけを使って、水の中で何かを探すこと」を指す動詞です。ワギマン語って、私も初めて聞きましたが、絶滅の危機にさらされている、オーストラリアの先住民の言語だそうです。

 はたして、実際に触れられるものを探しているのか、生き方や人間関係のヒントのような、触れられないものを探しているのか、どちらなのでしょう? いずれにせよ、広大な海のどこかでなら、見つけられるかもしれません。いや、意外と湖や小川、水たまりとか、身近なところで発見できたりするのかも・・・?(横)