太陽が地球の周りを回る「天動説」が信じられていた時代、ガリレオはコペルニクスの「地動説」(地球が太陽の周りを回る)を支持し、さまざまな実験や検証をして証拠を集め、その正しさを主張しました。当時の圧倒的権力であるカトリック教会が公式教義としていた天動説を否定したことで、ガリレオは異端者の疑いを受け、異端審問にかけられて有罪判決を受けます。
制裁を受けても正しい主張を曲げないというのは誰にでも真似できることではありませんが、この言葉は現代の私たちにとても必要だと感じます。
発言者の顔が見えない漠然とした「ネットの声」に惑わされて物事を決めつけてしまうことは、往々にしてあります。また、今は何か行動を起こす前に口コミ情報を見て判断することができますが、それに頼りすぎるとリスクに怯えすぎて挑戦できなくなるというデメリットもあります。ネットの声はあくまで参考程度に、自分の感覚を信じることは忘れてはいけないと思います。(知)