暑い夏にアスリートの言葉を届けようと思います。

 オリンピックで女子マラソン日本初の金メダリストは、高橋尚子さん(2000年シドニー五輪)ですが、その4年後のアテネ五輪で金メダルに輝いたのが、野口みずきさんです。

 150センチと小柄ながら、力強いストライド走法が印象に残っている人も多いはず。五輪2大会連続の金メダルに、日本中が沸き立ちました。

 過酷な練習を経験したアスリートの言葉は身体にスッと入ってきます。

「練習はウソをつかないと思うし、自分のやってきたことは絶対に裏切らない」

 これは、女子バレーボール選手・竹下佳江さんの言葉。野口さんと同じ意味でしょう。大会に向け、日々の努力に裏打ちされた言葉です。どんなに努力しても、練習をしても勝者になれないことだってあるのがスポーツの世界。いや、ほとんどの人が勝者になれないのです。勝利を、自分を信じて努力する姿に感動し、共感し、励まされます。(文)