『魔女の宅急便』の作者・角野栄子さんが、自身のエッセイ『角野栄子の毎日 いろいろ』の中で語ってらっしゃる言葉です。

 私は昔っから『魔女の多急便』の世界観が大好きで、角野先生による原作を読み込んだのはもちろん、ジブリ映画も、もう10回以上は観ています。とにかく、主人公・魔女のキキがとーってもキュートで元気いっぱい! 彼女の言動に触れるたび、どんなに嫌なことがあってもふっと忘れて、前向きな気持ちになれます。

 キキはとにかく好奇心旺盛で、失敗しても何度も立ち直り、挑戦する気持ちを忘れませんが、生みの親である角野先生が同じ精神を持っていたから、キキのようなキャラクターが誕生したのではないかな、と思います。

 私も“迷子になる遊び”をしたことがあるし、冒険も好きですが、大人になるとどうしても忙しさにかられ、また、夢を見ることを忘れ、探究心が薄れてしまいがち。でも、いくつになっても、ワクワクするものに飛びつくアンテナを張っていたいな、と改めて感じることができました。(横)