7月4日にタレントでモデルの滝沢カレンさんがインスタグラムで一般男性との結婚を発表しました。普段から日本語がちょっと崩壊したような(失礼!)独特のワードセンスを発揮し、私もテレビやラジオの前で楽しませてもらっていますが、この結婚発表の言葉はいつもと違って、一瞬の輝きを映し取るような、文学的な才能を感じました。以下、インスタグラムより一部引用します。

記憶をほとんどその日に置いてくる私ですが、出会ったときの季節、景色を今でも思い出せます。
それは私の見ている景色をいつもより色とりどりにしてくれる人でした。
私のお仕事、生活、周りの仲間を私と同じくらい大切にしてくれて、家族のわんこたちを一番に考えて楽しませてくれます。
そんな人に私は人生の冒険相手として道を彩ってもらいたいなと思いました。

 ラブラブ炸裂というわけでもなく、かといって平熱を装っている感じでもなく。旦那さんと出会えた喜びや嬉しさが、じわじわと滝沢さんの心に広がっていく様子をありのまま伝える文章に感じられ、私も胸がときめきました。ネットでも「ちゃんとご自分の言葉で綴られていて、定型文めいたものがなくてとても素敵だった」「ユニークかつ感動的なワード」とコメントが寄せられるなど、多くの人の胸に刺さったようです。

 私は自分らしい文を書きたいと思っても、いざ書くと、どこかで読んだ文をトレースしたように感じられることがあります。滝沢さんのように自由に、自分の心をオリジナルの言い回しで伝えられることができたらいいなと、憧れを感じます。(知)