『東洋経済オンライン』2022年7月22日配信のフリーランスライター・安楽由紀子さんによるインタビュー記事《加藤綾菜さんが「不妊治療はやめようと思った」訳》を読んだ時、前向きな加藤綾菜さんの言葉に感銘を受け、これは残しておきたいと思わず記事をスクショしていました。ここでご紹介したいと思います。

 23歳の時、45歳上の加藤茶さんと結婚した綾菜さん。2011年の結婚当時は年齢差が話題になり、ネットで「財産目当て」「保険金目当て」などとバッシングされていました。しかし綾菜さんは誹謗中傷にめげず、カトちゃんが将来病気をした時のためにと介護の勉強を続け、2020年に介護福祉実務者研修(ヘルパー1級)に合格。その頃から綾菜さんへの評価は反転し始めます。

 インタビューではカトちゃんへの愛やバッシングを受けていた頃のことを赤裸々に語っています。「どうしたら綾菜さんのように明るくいられるのでしょうか」という安楽さんの質問に、綾菜さんはこう答えています。

わからないな。でもよく折れずにやってきたと思うよ、自分でも。でも負けたら終わりだと思っています。今の時代、こういうことはあまり言っちゃダメですけど。臆病で弱かったら、幸せになれないというのが自分の中であったんです。まわりの人を変えたくても変わらない。自分が強くなるしかない。歯を食いしばって10年先を思いながら生きてきました。
(中略)
 加トちゃんが芸能界で築いてきたイメージが、私がたたかれたせいで悪くなってしまうかと思うと許せなかった。加トちゃんには感謝しかない。私と結婚してくれてバッシングされても一緒にいてくれて、絶対恩返ししたい。そのときの思いが今もあります

「負けたら終わり」「臆病で弱かったら、幸せになれない」「自分が強くなるしかない」という言葉は、上から下に向かっていう言葉としては強烈で、時に人を傷つける言葉かもしれません。でも下に追いやられた人間が上に這い上がろうとする時には、自分を鼓舞するために必要な言葉だと思うのです。綾菜さんのこの「強さ」に感動を覚えました。

 何も努力せずに幸せが手に入ることは、滅多にありません。自分の欲しい幸せのためにアクションを起こすこと。臆病な私ですが、少しでもその姿勢をまねできたらなと思います。(知)