平成の歌姫・浜崎あゆみさんの言葉です。今でもたびたび注目を集めていますが、当時のayuの人気・・・ホントにすごかったですよね。

 私はギリ平成生まれという世代ですが、小学生のころ、黒髪の三つ編み×眼鏡スタイルで大人しい印象だった5歳ほど上の従姉妹が、突然、金髪ショートにカラコンといういでたち現れて、「ayuまぢサイコーだから」とCDを差し出してきたときの衝撃たるや。確実に、「まじ」ではなく、「まぢ」の発音でしたねあれは。手持ち鏡には、もちろんayuのステッカーが、でかでかと貼られていました。

「真面目な女子高生を一瞬でギャルの世界にいざなうなんて、まぢすげぇ」とayuのカリスマっぷりに感服しましたし、その後、CDを聴いて私もガッツリ魅了され、周りの友人たちに布教しました。

 そんなayuが放った冒頭のひと言、いつの間にか仕事大好き人間になってしまった私には、グッとくるものがありました。状況にもよりますが、やはり、大切な人には、自分が力を入れていること、やりがいを感じていることを奪われたくないなあと。できることなら、悪戦苦闘しているときの自分を含め、そっと見守り、時に労ってもらえたらうれしいなあ、なんて思ってしまいます。

 仕事に限らずですが、大切な人が大切にしているもの、本気で向き合っていることについて、決してそれを否定することなく、自分のエゴで相手にやめるよう勧めるでもなく、そっと寄り添い、背中を押せるような人間でありたい。恋人でも友人でも、そう思い合える相手と、深く長く関係を続けられたら幸せ。まぢでそう感じた夏日の夕暮れでした。(横)