今日のコトバスは、2021年4月から6月にかけてフジテレビ系で放送された『大豆田とわ子と三人の元夫』の第2話より、公園で落ち込んでいた慎森(岡田将生)に、翼(石橋奈津美)が掛けた言葉です

 この言葉にある「Good Loser(良き敗者)」は、アメリカ大統領選挙で大切にされている価値観で、勝者と敗者その両方に敬意を示す精神として重んじられているようです。

 正々堂々と戦うからこそ、勝者と敗者は必ず生まれる。その両者に優劣はなく、どちらも称賛に値する。競争よりも協調を重んじるイメージの日本でも、スポーツなどの試合前に行われる「礼」の文化など、これに通ずる部分があるのかもしれません。

 少し前に公開したコトバスケット、“なやんでるひまに、ひとつでもやりなよ”でも紹介されていましたが、失敗したり負けてしまったり、悩んで煮詰まってしまうと、手が止まり行動できなくなる……というタイプの人はいると思います。(少なくとも私はそうです)

 しかし、落胆して感情的になっても物事はうまく進まない。“負け”の定義は人によりますが、勝敗を決する場で敗北を喫したとき、いかにそれを乗り越えることができるか……。その経験が自分を成長させるのだと思います

 “逆境を跳ね返す!”と意気込むと気が重くなるかもしれませんが、皆さんも何かの勝負事で負けてしまったと感じたとき、“Good Loser”の一言だけでも思い出してみてはいかがでしょう。もしかしたらその後の行動や考えが少し変わり、違った自分に出会えるかもしれません。(西)