芸術の秋にかこつけて(?)久しぶりにピアノリサイタルを鑑賞しました。繊細でダイナミックな指使い、抑揚が利いた豊かな表現、美しさと力強さを備えた音色の響き……やっぱり生のコンサートは素晴らしい!

 と言ってもクラシック音楽に詳しいわけでは全然なく、でも強いて言えばショパンの曲は以前から好きでした。昨年の「ショパン国際コンクール」で日本人が活躍して注目度もアップしているようですし、今回は誰もが知る大音楽家の語録を探してみました。

 18世紀前半に数々の名曲を生み出したショパンですが、39歳で結核のため亡くなっています(死因は諸説あり)。若いころから病弱だった彼は健康な肉体に憧れ、音楽活動への意欲に満ちていました。ショパンといえば祖国・ポーランドへの郷愁や社交界の女性たちとの恋愛が作曲に大きな影響を与えているといわれていますが、このように仕事への一途な気持ちを言い表していたことに、ちょっと意外な気もしました。

 作り手が持つ背景や感情に想像をめぐらせながら名曲を味わいつつ、自分も記事を作る側として「思い」や「情熱」を伝えないと、ですね。(純)