1930年にアメリカのミュージカルで上演されて、その後ジャズのスタンダードナンバーになった『明るい表通りで(原題:On The Sunny Side Of The Street)』の歌い出しの一節です。
これまで多くの歌手やミュージシャンによって演奏されたほか、NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』では安子(上白石萌音さん)と稔(松村北斗さん)夫婦の思い出の曲として、また安子の娘るい(深津絵里さん)と孫娘ひなた(川栄李奈さん)の3代にわたるヒロインを結びつける曲として、何度も登場しました(世良公則さんが歌う場面にはウルウルきた……)。
コートを手にして帽子をかぶって、心配事は玄関に置いていこう。ただ足を向けるんだ、明るい日なたの道に。1セントさえ持っていなくても、お金持ちになってみせる。足元には砂金があふれているんだ、明るい日なたの道に──といった、くよくよ悩まず明るく生きていこうという楽観的で前向きな歌詞。コロナ禍で鬱々とした気分が少しでも晴れそうな気もして、つい口ずさんでいることがあります。
私事ですが本日から、とあるジャズフェスに遠征予定です。この曲が聴けたらいいなぁ。(純)