10月8日に放送された『キングオブコント2022』(TBS系)があまりに面白く、今も余韻が続いています。不勉強で出場者のほとんどは知らない人たちだったこともあり、見るともなく見始めたのですが、ひさびさに笑いの沼に引き込まれていきました。どの組も声に出して笑ってしまうほど本当に面白かった。

 個人的に大好きになったのは準優勝のコットン。特にボケのきょんさんが演じた「浮気証拠隠滅会社の敏腕社員」と「上品なヘビースモーカー女性」という、あるあるを煮こごりにしたような癖のあるキャラが忘れられず、放送終了後もParaviで何度も繰り返して見てしまいました。

 優勝したのは大阪の吉本芸人・ビスケットブラザーズ(略称ビスブラ)。こちらもブルーチーズのような癖の強いキャラと予測不可能な展開のネタが衝撃的。山で野犬に襲われそうになったところを助けてくれたのがセーラー服と白ブリーフを履いた不審な男性という、始まりから異常なバカバカしさで、日常から非日常に頭を飛ばしてくれるドライブ感が魅力でした。

 ビスブラは合計963点という歴代最高得点を獲得し、見事15代目キングに。司会のダウンタウンの浜ちゃんから感想を聞かれて、ツッコミのきんさんが答えたのが今回の言葉です。下積みや苦労も多かっただろうに、てらいのない表現がすごくいいなと思いました。

 キングオブコントに続き、年末の『M-1グランプリ』も楽しみです!(知)