お金ほど使う人の人格を反映するものはないように思います。綺麗な使い方をする人には、自ずと人が集まるし、結果お金も集まってくる。逆は人もお金も去っていく。

「倹約」は長く日本人の美徳とされてきました。私も子どもの頃は「無駄遣いするな」「貯金をしなさい」と両親に言われ続けて育ちました。悪いことではないですが今回、二宮さんの言葉に触れ、「倹約」の先にある「活用」を見失っていたように思います。目的があるからこその「倹約」なんですね。目的もなくただ漫然と「倹約」しお金を貯めても意味がない! もちろん将来の不安を払拭するためにお金を貯めている人も多いでしょう。それは「守り」の貯蓄。その一部をもう一歩進んで、将来の自分に投資してもいいかもしれません。外国語を学んだり、料理教室へ行ったり、何か楽器を始めたり…。それは将来を充実させることに繋がるはずです。

 二宮さんは、国家のために倹約していたのですが、我々は「自分のため」で!
誰にも叱られませんから。(文)