我以外皆師(われいがいみなし)とは、「宮本武蔵」や「新・平家物語」の著者としても知られる歴史小説家・吉川英治さんの作中に登場した言葉。自分にかかわる人や物事、見た情報や聞いた言葉、そのすべてを自分の成長の糧としてとらえ、決しておごらず謙虚な姿勢で物事に臨む姿勢を示しています

 尊敬できる人からの言葉を受け、それを心に刻むことは意識しやすいかもしれません。しかし、思いがけない理不尽や苦手な人からの言葉、運が悪いなあと思う出来事に遭遇したときは、どうしても突発的なネガティブ感情に脳みそが支配されてしまう。仕事も身に入らないし、モヤモヤしながら数日過ごす……。といった経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。

 そんなとき、冒頭で説明した “我以外皆師”という言葉を“すべての物事を謙虚に捉える”という高尚な感じではなく、“絶対この気持ち、ネガティブだけで終わらせねえから!”という気持ちで捉えると、幾分か精神的に楽になることに気づき始めてきました。

 仕事でもプライベートでも、思っていたことと違う……と感じる出来事は多くあります。でも、そのたびにイライラしたり、モヤモヤし続けることは、精神衛生上よくない。というかしんどいです。

 であれば、なぜ自分はそんな感情になったのか?おなじ失敗をしないためにはどうするか?次はどんなコミュニケーションを取るべきか?と、次の対策を立てる。

 自分に起こった出来事も、感情も、言葉も何もかも、全部自分の成長につなげてやるという気概。オフェンシブな“我以外皆師”スタイルでいれば、一石三鳥で自分が強くなっている気がして、アドレナリンMAXになることに気づきました。我以外皆師、ゆえに我最強という気持ちで、本日も張り切っていきましょう!(西)