11月15日は七五三の日です。7歳、5歳、3歳の皆さん、おめでとうございます!(って子どもたちはフムニュー読んでないか……)

 11月の週末に神社を訪れると七五三のお祝いに遭遇することが多いですが、慣れない着物と草履に四苦八苦しながら、どこか得意げな表情のキッズたちを見るとほほえましく、自分の七五三の思い出がよみがえります。

 地域で違いがあるそうですが、私が育った埼玉では3歳と7歳が女の子の、5歳が男の子のお祝いでした。3歳は“されるがまま”といった感じだったので記憶がほぼないのですが、7歳の七五三は着物が着られることが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

 ちなみに、7歳のお祝いは室町時代に始まった「帯解(おびとき)の儀」が由来と言われています。帯解の儀とは、「着物の付けひもをとって、初めて普通の帯を締める祝い。中世末ごろから男女とも5歳、のちに女児7歳の11月吉日に行った。江戸中期ごろから11月15日の七五三に移行した」(デジタル大辞泉より)そうです。

 私の着物はいとこのお姉ちゃんから借りたお下がりでしたが、淡い水色の地に、足元に黄色、赤色のグラデーションが施された柄が自分好みで、とても気に入っていました。おそらく美容室で着付けとお化粧をしてもらったのだと思いますが、白粉をつけて真っ赤な口紅を引いてもらうと小学1年生の自分が魔法にかかって大人の女性になったようで、とても高揚したことを覚えています。

 振り返ると幼児から小学校低学年の頃の自分は、今と違って、かなり明るくてオープンマインドな性格でした。知らない人にも臆せず話しかけ、家でも始終、ひとりごとを言ったり家族に話しかけたりして、母からは「●●(私)ちゃんは、本当に“おちゃべ(※)”だわ(※おしゃべりなこと。どこかの方言なのでしょうか……母以外からあまり聞いたことがありません)」と言われていました。それが、七五三を過ぎて徐々に自分の殻を作り始め、小学校高学年からは口数が減って、かなりシャイな性格になってしまいました。

 おそらく外的要因(小学校の雰囲気など)であえなく萎(しお)れていってしまったのだと思いますが、幼い頃のコミュニケーション力がそのまま育ってくれたらよかったなと思うこともしばしば。でも、そんな思わぬ自分の変化も“変身”として捉えれば、面白いなと思います。あなたは子どもの頃、どんな性格でしたか?(知)