先の日曜、東京は突き抜けるような青空が広がり、気候も穏やかでとても過ごしやすい日でした。空気が澄んだ爽快感のある空を見ると、どよんとした気持ちも晴れるようで、秋という季節の素晴らしさを身体いっぱい感じている今日この頃です。

 よくクイズなどで「小春日和っていつ頃のどんな天気のこと?」と出題されますが、まさにこの間の日曜のような、晩秋から初冬にかけての穏やかで暖かい日を指します。春が使われているのに春の天候ではない、小さい春という表現に、日本語の「いとをかし」を感じます。

 私が「小春日和=秋の言葉」だと絶対に忘れないのは、山口百恵さんの名曲『秋桜』が頭の中に流れるから。きっと多くの方がそうですよね?

《こんな小春日和の穏やかな日は あなたの優しさが浸みて来る》

 秋桜(コスモス)が咲き誇る景色とお嫁に行く女性のセンチメンタルな心情が美しく混ざり合います。

 厳しい冬がやってくる前の、束の間の日なたが母親の温もりと重なったのでしょうか。なぜか哀愁を感じるのも、春とは違う魅力だなと思います。残り少ない秋を楽しみたいものです。(知)