サッカーワールドカップ、盛り上がっていますね! 日本は惜しくも決勝トーナメント初戦敗退という結果に終わりましたが、強豪国との大熱戦は日本中を熱狂させてくれました。日本のサッカーがまた一歩、次のステージへと進んだという印象を持った方も多いのではないでしょうか。

 サッカーに限らずですが、あるゆるスポーツにおいて、日本チームの強みは“組織力”だと言われています。もともと民族的に体格には恵まれていない日本人ですが昔から、“連携”“組織への献身”・全体で強くなっていこうという“学習力”を武器に着々と歩を進め、今ではさまざまな競技で大きな成果を上げています。確かに時間はかかったものの、“みんなで進んだからこそ、遠くまで来られた”と言えるでしょう。

 しかし、世の中は昔の感覚よりもはるかにスピード感をもって変化しています。私はもともとバスケットボールプレイヤーだったのですが、バスケの技術は非常に高速に高度化しており、おそらく10年前の優勝チームが今だとプレーオフにも出られないのでは? と思うほどですし、ビジネスの領域でもそうだと思っています。

 今まではゆっくりと歩んでいき、いずれ到達するであろう果てしないゴールに向かって“みんなで進む”ことが重要でしたが、今は違う。ただ“みんなで遠くへ”では勝てない時代に差しかかっています。

 そこで答えるべき問いは、「早く遠くへ行くためには?」ということ。私はこれに対して、“圧倒的な個性と、それを調和し最適化させる器を持つこと“だと思っています。奇しくも現代は多様性を重視し、個性を求める世の中になっています。しかし諸外国を眺めても、まだまだ”ただ受容するだけ“にとどまっている印象が強い。また、個を磨くことよりも、組織力を高めることのほうが圧倒的に大変なものでもあります。

 その点、日本はその土台ができているうえで個を磨く環境を整えられていますし、実際に世界的で活躍する人材は昔に比べて非常に多くなっています(事実、サッカーワールドカップ初出場の1998フランス大会の時は0人だった海外リーグ所属選手は、今回のカタール大会では日本代表選出メンバー23人中19人もいます)。それを踏まえると、今後あらゆる領域において日本が世界中で活躍する素地は整っているのではないかと

 早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け。早く遠くへ行きたければ・・・? この問いへの回答を追い求めながら進んでいけば、日本はまた立ち上がり、“新しい景色”が見られるはず。これからの日本を、みんなで応援していきましょう! がんばれ、ニッポン!(Mr.K)